2012年10月29日月曜日

インバー合金について(その2)


こんにちは。

今回は、インバー合金の溶接についてご紹介します。

インバー合金の溶接は一般的に難しいとされていますが、我々が実施した鋼板試験体(サイズ300×25×300)での溶接施工試験では良好な結果が得られました。

溶接部の外観や引張試験、曲げ試験などの各種試験結果から、溶接部が品質や強度など設計で期待する性能を満足しており、インバー合金の溶接設計、溶接施工ともに問題なく可能であることを確認しています。

我々は、従来から使われているインバー鋳物からインバー溶接構造へリプレイスすることによって、高剛性化、軽量化などのVE提案が可能と考えています。



 
                        



鋳物と比較した溶接構造の特長を図1にまとめます。

溶接構造は、鋳物と比較すると自由度の高い設計が可能(板厚や形状など)であることが最大の特長であり、我々の得意とする溶接設計技術や溶接に適した生産体制(設備)との相乗効果により、鋳物と比較して、剛性や重量、表面の清浄度などの点で有利になると考えています。

図1 溶接構造の特長




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